こんにちはベトナム!

今日は初・漬物の記録。

日本でも昔は八百屋さんで手作りの漬物が売っていました。
(今でも街の小さな八百屋さんにはありますが・・・)

注文をとると店の人が、ぬか床に”とぷっ”と、手を突っ込んで、
慣れた手つきでニンジンやキュウリやハクサイなど、
いい具合に漬かった野菜を取り出す。

そしてぬか床をかき回し、最後は綺麗にをならす。
こうした一連の作業は、美味しい記憶として脳に刻まれている。
子供の頃の食の思い出が、今、ベトナムで繋がることがある。

漬物。
ベトナムの市場でも売られている。
よく食べられるのが高菜の漬物。
これは日本でも馴染みのある食材。
炒め物、煮物にも最適。

ベトナムには山積みになる程、売られる手軽な野菜。

そんな高菜の漬物は、どこでも買える。
行きつけの豆腐屋さんにも、店頭に高菜の漬物水槽がデーンと鎮座。

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漬物汁にどっぷり、ぷかぷか漬かっている。


白濁した色と、シナシナの高菜具合に、いつか買おうと思いつつも
なかなか手が出せなかった。

から過ぎるのではないか?
酸っぱ過ぎるのではないか?
慣れない臭みがあるのでは?


ある日、いつも通りにお豆腐5切れと豆乳を購入。
お金を払おうとすると、店主が漬物は?と勧める。
美味しい〜よ(浸かり具合最高だよ・・・的なことを多分)と
やたら勧める。

じっと水槽を見つめていたら、これがいいよと大きいのを
やたら勧める。グイグイ推してくる。

豆腐屋さんの店主は控えめな美人さん。
顔なじみになり心を許してくれたのか・・・
とにかく、やたら勧められて。

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そうか、今日が買うときだ。


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じゃ1つ、と頷くと。にっこり!
トングでダバーッとすくい取り、ビニル袋へ。

慣れた手つきで、ゆらゆら高菜を泳がせて掬い取る。
これが一連の作業。

クルクルっと包むとポン、買い物かごに入れてくれた。
美味しいから〜と得意げな笑顔つき。



口に合わなかったら、炒めるなり、煮たり、スープにして
誤魔化そうと。


帰ったら、早速、ざるに乗せてみた・・・

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重量感、半端ない! 
1束大きめの高菜が3万ドン=150円くらい。



匂いを確かめる。
ほんのり酸っぱい香り。
野沢菜、高菜漬のあれだ。
浅漬けではなく、古漬け。

外側を1枚とって齧ってみる。
シャキシャキ、ちょっとした苦味の後に
しゅわ・さわ〜〜〜〜〜と爽やかな酸味が広がった。

程よい酸味。
白濁とした汁はきっと高菜と塩水がメインで
(何か少しスパイス入ってるかも)ホーチミンの市場の気温とともに
発酵した、高菜と塩の旨味汁。

歯ごたえも良く、めっちゃ美味しい!!!! こりゃいい!
当たり、当たり、なぜもっと早く試してみなかったのかぁ。

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そのままでもいいし。
硬い茎の部分は細かく刻んでチャーハンにも、卵炒めにも。

葉っぱの柔らかい部分は、甘辛いおにぎりで包んだら合うかも・・・
お茶請けにもなる。

こりゃー食べ応えある。
広がる妄想レシピ。

これはベトナムの母の味か?
高菜の漬物は家庭料理の救世主になる。



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